2005年03月20日

BIG FISH

BIG FISH(2003米)
監督:ティム・バートン
★★★★★★☆

いやあ。よかった。
予告編を何度も何度も観ていて、これは映画館だなと思いつつ、気がついたら上映が終わってた作品。
(なんか21gんときもそんなこと書いてたな)
予告編の中で「時間が止まればそれは本当の恋」というナレーションのシーン、
あれは花が舞っているんだと思ったら…ポップコーンだったのね…。

いやー。この映画すきだな。
よかったなー。
エドワードの話に出てくる人たちが本当にイイ。
双子のチャイニーズが好きだなあ。わたし、ああいう雰囲気の人たち無条件に好きみたい。
一昔前のショーガール、みたいなさ。
サーカスの団長もカールもピエロもスペクターの街の人たちもかなりイイ。
笑える。かなり笑える。しかもかなりイカガワシイ(笑)。
でもみんな、どっか切なかったりするんだよねえ。そこがイイ。
ジェニファーが好きだー。ちょっと挙動不審だよね(笑)。でも笑顔が素敵です。
(ところでエドワードを撃っちゃった?あのピエロは、なぜ泣いてたんだろうね。
 あのシーンはとても印象的なんだけど…)

最近の村上春樹の作品を読んでいても思うけど。
理屈とか。科学的云々とか。事実とか。そーいうこっちゃないんだよね、と思う。
物語の整合性や善悪の判断や、そいうのじゃないんだよね。
これは現実にはあり得ないとか、それは時間軸がおかしいとか。
そういう見方だけじゃないのよ、というか。
私たちの信じている科学や常識なんてものは、……そう、所詮信じているだけだからさ。
違う見方は本来ならばいくらでもあり得るわけさ。
ただ、常識ってやつでみんな似たような見方を子供の頃から叩き込まれてるわけ。
うーんと。うまくいえないんだけどさ。
あのね、昔、『ソフィーの世界』って本が流行ったじゃん。
今となってはよく憶えてないんだけど、はじめの方で常識とはなんだ、という話があったのね。
そこの話がすごく分かりやすかったんだけど。
例えば私たちは「人は空を飛べない」ってことを知ってるよね。
だからある日の朝ご飯で「やあおやよう」とか言いながら、おとーさんがフワフワ空飛んできたら、お母さんはそりゃもう仰天するわけ(笑)。
でも、たとえばそこに赤ちゃんがいたら、きっとその赤ちゃんは「なんでお父さん空飛んでんの!?」という驚き方はしないんじゃないか、と。
お母さんは「人は空を飛べない」ことをで学んでいるけど、赤ちゃんはそれを学んでいないからさ。
いわゆる常識ってやつが植え込まれてないから、常識を基準とした驚き方はできないわけ。
ある種の驚愕には知識と経験が必要なんですねえ。
つまりまあ、私たちが常識と呼ぶものは後天的に学習されたものなわけよね。
それは、現代の日本の局地的な常識であったりするんだけど。
(まあ空飛べないのは日本だけじゃないけど…たぶんね(笑))
だから、なんていうんでしょうね。
いろんな見方があるってことですよ。だから、物語の整合性なんて本当はたいした問題じゃない。
事実は無味乾燥でイカン、と言うわけではないんだけれども。
事実は事実で確かにあるんだけどさ。それから目を逸らしてちゃあいかんけど。
そもそも、常識を疑うって実はとても危険なことだからさあ、精神的には。
変な言い方だけど誠実に疑い続けると、精神が破綻すると思う。
だからバランスなんだけど。
でも、想像力で…つまり物語で人は癒されるんだなということを感じた作品でした。

で、ティム・バートン。
初めてちゃんと観たかも。実は『シザー・ハンズ』を挫折してるんだよね。
あの町並みのウソっぽさがだめで(笑)挫折したのです。
今回も、スペクターからの帰りの道…あの木々の動きはどーかと思いましたがね(笑)。

ユアン・マクレガー。
あの笑顔は最強だよね。いい人!オーラが発散されてる気がする(笑)。
サーカスでサンドラのことを想ってる顔はシアワセ〜感溢れるし。見てる方もほんわかする。
一歩間違えればかなり厭味な役どころだと思うんだけど。
(ひねくれ者のあたしとしては身近にあんな男がいたら厭になるかも??)
そこは、あのいい人オーラでカバーだよね(笑)。
やっぱさすが役者さん、なのかなあ。

全体的に。
空気感と言うか…光の格好いい映画でした。
スペクターは昼も夜もいいねー。あの足裏に気持ち良さそうな草も、夜のダンスシーンの灯りも、湖のほとりの蛍も、なんかすごいイイなあ。
水仙いっぱいの広場、エドワードが戦争から帰ってくるとこ、最期の日、の日差しもすごい。
水の中で人魚?じゃないなー水の精?に出会った時の、ユアンの目がキレイ。
(窓ガラスに手をついて水の精がユアンを見るっしょ?あのときです)
また観よう。
実はこのDVD、某ラジオ局に貰ったんだよね。えへへー。
そこのラジオ局からは以前、カリマーのリュックもいただきました。
わたし、結構こういうの当たるんだなー。

いやー。
やっぱ映画は良いですねー。
次は『エターナル・サンシャイン』観たいなあ。
posted by ヤブネコ at 01:56| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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